次の休診は6月1日(月)6月3日(水)です。

タイ・バンコクにある日本人のための内科・小児科・皮膚科

桜十字
WEB予約
LINE予約
電話予約
休診日

高血圧症

タイ在住の日本人が、高血圧の治療で直面する疑問

  • 日本で飲んでいた「高血圧の薬」と同じ薬は手に入りますか?

    回答を読む ▶

  • 健康診断で発覚した高血圧を放置するとどうなりますか?

    回答を読む ▶

  • 「高血圧の薬」を飲み始めたら、一生やめられないのでは?

    回答を読む ▶

  • 「高血圧」は塩分を控えれば、病院に行かなくても自力で治る?

    回答を読む ▶

  • タイの病院はドクターフィーや「高血圧の薬」が高すぎる

    回答を読む ▶

  • タイの病院は140/90mmHg以上(日本は160/100mmHg)で薬が出るのですか?

    回答を読む ▶

サクラクロスクリニックでは、アムロジピンオルメサルタンなど、日本で処方されていた降圧薬(ジェネリック含む)の処方・切り替えを行っております。日本人医師・スタッフが日本語で丁寧にサポートいたしますので、安心してお任せください。

予約・相談

高血圧症とは

高血圧症(高血圧)は、通常の範囲を超えて血圧が上昇する状態を指します。通常の血圧は収縮期血圧(最高血圧)が120mmHg未満、拡張期血圧(最低血圧)が80mmHg未満ですが、高血圧の診断基準は、繰り返しの測定で収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上である場合とされます。
参考:日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン」

高血圧はしばしば「沈黙の殺人」とも呼ばれ、症状がほとんどないため、気付かずに放置されることがあります。しかし、長期間にわたり高血圧が続くと、心臓、脳、腎臓、血管などに損傷を与え、重大な健康リスクを引き起こすことがあります。高血圧は、脳卒中、心臓病、腎臓疾患、視覚障害などの合併症のリスクを高めます。

高血圧のメカニズム:心臓の収縮期(最高血圧)と拡張期(最低血圧)における血流の違い

タイ在住中に高血圧を放置するとどうなるか

日本食とタイ料理の塩分量比較グラフ:ナンプラー等の隠れ塩分による高血圧リスク
東京とバンコクの1日の平均歩数比較グラフ:車社会と運動不足による高血圧リスク

タイ・バンコク在住の日本人が高血圧を放置するとどうなるでしょうか。タイでの生活は、日本とは異なる環境から血圧が上がりやすい傾向にあります。以下のような生活習慣の変化に心当たりはありませんか?

  • 食生活の変化 外食やタイ料理が増え、塩分や油分、化学調味料の多い食事を食べるようになった。
  • 運動不足 暑さで外出頻度の減少や車移動中心の生活になり、日本にいた頃より歩く距離が減った。
  • 環境のストレス 慣れない海外での業務や言語の壁などによりストレスや疲労が溜まっている。

これらの要因により、血管に強い圧がかかり続けて血管が硬化します。タイ・バンコクに在住する間、わずかな時間で動脈硬化(血管が硬化すること)が急激に進みます。現代医学では動脈硬化になってしまった血管を元の状態に戻すことは難しいです。(2026年現在、不可能と言われています)そのため、特にタイ在住の日本人にとって、早期発見・早期治療が重要な疾患です。

動脈硬化とは

進行した動脈硬化によって血管が破裂・閉塞する図
動脈硬化(血管が硬化すること)によって、全身に酸素や栄養を運ぶ動脈が厚く硬くなり、血管の中が狭くなって柔軟性やしなやかさを失う状態を指します。現代医学では動脈硬化になってしまった血管を元の状態に戻すことは難しいです。動脈硬化になると、血管が破裂・閉塞することで命に係わる脳梗塞や心疾患を引き起こします。

動脈硬化が進行する前に血圧を下げることで、薬はやめられます。

初期段階で治療開始した場合

薬で血圧をコントロールして、
動脈硬化の進行を止める

生活習慣を改善して血圧を下げる
血管はやわらかい状態

動脈硬化が進行する前に血圧下がる

血圧が正常化し、
薬を飲まなくてよくなる

中期以降で治療開始した場合

薬で血圧をコントロールしても、
既に動脈硬化がかなり進行している

生活習慣を改善して血圧を下げても、
血管は硬い状態(深刻な動脈硬化)

動脈硬化は元に戻らない

命の危険を防ぐため、
一生薬を飲み続ける必要がある

高血圧の薬に依存性はなく「やめられなくなる」のではなく「やめると元に戻る」という薬です。そのため、生活改善で真の治療がなされるまで動脈硬化の進行を抑える目的で処方されています。

タイ・バンコクでの生活習慣改善と薬物療法による高血圧症の治療

高血圧症を適切に管理するためには、以下のようなアプローチが一般的に採用されます。「高血圧」は生活習慣の食事や運動を見直すことで根本的に解決しなければなりません。降圧薬で血圧を下げることに頼ることで動脈硬化になることを防ぎつつ、食事や運動を見直すことで治療するのが理想です。降圧薬を飲まずに食事や運動を見直すことで治療することも可能ですが、血圧が下がるまで動脈硬化が進み続けるリスクを取る行為であることは理解しましょう。

日本とタイの高血圧における薬物療法開始基準の比較図(日本160/100、タイ140/90)

薬物療法 日本式

日本の病院では、160/100mmHg以上の場合に直ちに薬物療法を開始します。
140/90mmHg以上の場合には、生活習慣の改善で十分に血圧を管理できない(1ヶ月~6ヶ月間)場合に薬物療法を開始します。サクラクロスクリニックでは日本のガイドラインに沿った治療を選択できます。
参考:日本高血圧学会 編:高血圧管理・治療ガイドライン2025.

薬物療法 タイ式

タイの病院では、140/90mmHg以上の場合に直ちに薬物療法を開始します。
これはタイ高血圧学会(Thai Hypertension Society)が改定した「2024 Thai Guidelines on the Treatment of Hypertension」で140/90mmHg以上はすぐさま薬物療法を開始する方針となっているからです。
参考:2024 Thai Guidelines on the Treatment of Hypertension

生活習慣の改善

食塩摂取量:1日6g未満を強く推奨
適度な運動:毎日30分以上、または週に180分以上の有酸素運動
体重管理:BMI(体重kg ÷ 身長mの2乗)25未満
アルコール制限:節酒エタノール換算で男性は1日20〜30mL以下、女性は10〜20mL以下
喫煙禁止:完全な禁煙(受動喫煙の防止も含む)
参考:日本高血圧学会 生活習慣について(減塩・禁煙等)

定期的なフォローアップ

高血圧の治療は長期間にわたります。定期的な医師の診察と血圧のモニタリングが重要です。

ストレス管理

ストレスは一時的に血圧を上昇させることがあります。リラクゼーション技術やストレス管理戦略を取り入れることが役立つ場合があります。

栄養サプリメント

一部のサプリメント(カリウム、マグネシウム、コエンザイムQ10など)は、高血圧の管理に寄与することが報告されていますが、これらを摂取する前に医師と相談することが大切です。

高血圧は重要な健康課題であり、早期発見と治療が合併症を予防する鍵です。高血圧についての診断と治療は医師の指導の下で行われるべきです。

【バンコクで処方】日本で服用していた降圧薬(血圧の薬)の継続・切り替え

サクラクロスクリニックで処方可能な日本製の降圧薬(マニジピン塩酸塩錠「日医工」)
写真:サクラクロスクリニックで処方されている日本製マニジピン塩酸塩錠10㎎

「日本で飲んでいた高血圧の薬(降圧薬)と同じ薬は手に入りますか?」「一時帰国のたびに大量の高血圧の薬(降圧薬)をもらってくるのが大変」といったご相談をよくいただきます。

当院では、患者様が日本で服用されていたアムロジピン(商品名:アムロジン、ノルバスクなど)オルメサルタン(商品名:オルメテック)テルミサルタン(商品名:ミカルディス)アジルサルタン(商品名:アジルバ)バルサルタン(商品名:ディオバン)エックスフォージ(アムロジピン + バルサルタン)など、高血圧の薬(降圧薬)の成分を確認し、タイ国内で手に入る最適な高血圧の薬(降圧薬)を処方いたします。タイFDA(食品医薬品局)で承認されているものであれば、日本と同じお薬をご用意できます。未承認の場合には同成分(商品名違い)でご用意いたします。お薬手帳や実際の薬のパッケージをお持ちいただければ、日本人スタッフ・医師がスムーズに日本語で対応いたします。

当院でご相談の多い降圧薬(血圧の薬)の一例

日本で処方されていた以下の成分・お薬の継続処方や、タイで認可されている同等の成分への切り替えに対応しております。

カルシウム拮抗薬

  • アムロジピン(アムロジン、ノルバスク など)
  • ニフェジピン(アダラート)
  • ベニジピン(コニール)
  • マニジピン(カルスロット など)

ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)

  • オルメサルタン(オルメテック)
  • テルミサルタン(ミカルディス)
  • アジルサルタン(アジルバ)
  • バルサルタン(ディオバン)
  • カンデサルタン(ブロプレス)
  • イルベサルタン(アバプロ、イルベタン)

配合剤・β遮断薬など

  • エックスフォージ(アムロジピン+バルサルタン)
  • ミカムロ(アムロジピン+テルミサルタン)
  • アイミクス(アムロジピン+イルベサルタン)
  • ビソプロロール(メインテート)

※上記は一例です。その他の薬についてもご相談ください。タイFDAで承認されている日本製のジェネリック薬(価格がお求めやすいお薬)も積極的に採用しております。ご来院の際は、お薬手帳や現在服用中のお薬をお持ちください。

よくある質問

Q1: 日本で飲んでいた血圧の薬と同じものは、バンコクでも処方してもらえますか?

回答: はい、可能です。アムロジピン、オルメサルタン、テルミサルタンなど、日本でよく使われる降圧薬の多くはタイでも手配可能(商品名が異なる場合がございます)です。成分を確認し、タイFDA承認の日本製のジェネリック医薬品など、最適なお薬を処方・お取り寄せいたします。お薬手帳や実際のパッケージをご確認頂き、お薬名をお問い合せフォームでお送りください。

Q2: 高血圧の診察や薬代に、海外旅行保険や会社の医療保険は使えますか?

回答: 慢性疾患である高血圧の定期受診や投薬は、一般的な「海外旅行保険」の対象外(自費診療)となることがほとんどです。ただし、お勤め先の「企業加入の医療保険」や「タイのローカル健康保険」のプランによっては適用される場合がございます。そのほか、当院では日本の健康保険(海外療養費制度)を活用した1~3割負担の申請をお手伝い出来ます。ご加入の保険内容をご確認いただくか、当院窓口までお気軽にご相談ください。

Q3: 医療用語のタイ語や英語がわかりません。細かな症状のニュアンスも日本語で伝えられますか?

回答: はい、ご安心ください。当院ではタイ王国医師免許を持つ日本人医師や、日本人スタッフも常駐しておりますので、受付から診察、お薬のお渡しまで、すべて日本語で完結いたします。

Q4: 会社の健康診断(または日本での人間ドック)で血圧の高さを指摘されました。どうすればよいですか?

回答: 目安として、健康診断での血圧が「上が140mmHg以上、または下が90mmHg以上」であった場合、あるいは「要受診・要精密検査」の判定が出た場合は、早めの受診をおすすめします。症状がないからと放置せず、一度当院にご相談ください。健康診断の結果(日本語のもので構いません)をご持参いただければ、医師が数値を確認し、タイでの生活習慣(食事や運動不足など)を踏まえた上で、治療や生活改善のアドバイスを行います。

Q5: バンコクに赴任してから血圧が上がった気がします。原因は何でしょうか?

回答: タイ特有の環境変化が影響している可能性があります。例えば、外食や仕事上の会食が増えたことによる塩分・油分の過剰摂取、健康面に配慮されていないタイ料理を主食とした変化、車移動中心による慢性的な運動不足、慣れない海外生活や言語の壁によるストレスなどが、血圧を上昇させる主な要因として挙げられます。

Q6: なるべく安く高血圧の薬を購入したいです。なにか方法はありませんか?

回答: 当院では患者様の医療費負担を少しでも軽減するため、症状が落ち着いている患者様へ同じ薬の処方する場合に診察簡略化し、ドクターフィーを日本の「再診」の制度を取り入れ、安価に設定しております。更に、日本の医療制度(海外療養費制度)を活用、タイFDA(食品医薬品局)で承認されている「日本メーカーのジェネリック医薬品(後発薬)」を積極的に採用するなど、複数の解決をご用意しております。保険が適用されず自費診療となる場合でも、無理なく治療を継続できるようご提案いたしますので、診察時にお気軽にご相談ください。

予約・相談


本記事は、当院の内科・循環器チームによる共同査読のもと、タイ現地での医療ガイドラインに準拠して作成・管理されています。


PAGE TOP