タイ・バンコクにある日本人のための内科・小児科・皮膚科

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手足口病(手足や口の中に発疹)

手足口病とは

 手足口病は、主に幼児と小児に見られる感染症で、通常はウイルスによって引き起こされます。主な症状は次のとおりです。①発熱: 手足口病の初期症状として、発熱があります。発熱は通常38度以上に上がります。②口内症状: 水疱(水ぶくれ)や潰瘍(ただれ)が舌、歯茎、口の中のほかの部分にも発生することがあります。
 ③手と足の発疹: 手と足に、小さな赤い発疹や水疱が現れます。これらは痛みを伴うことがあります。④発疹: 体の他の部分にも発疹が広がることがあります。臀部(お尻の周り)や太ももに多く見られます。⑤食欲不振: 口内症状のために食事が難しくなり、食欲不振が起こることがあります。特効薬は存在せず対処療法となります。

Q1: 症状が軽いです。病院に行かなくてもいいですか?

回答: 手足口病は自然治癒する病気です。特効薬が存在しませんので病院がどのような治療をしても治るまでの日数はかわりません。医療機関にできるのはお子様のつらい症状を緩和することだけです。間違いなく手足口病であり、症状を我慢できるようであれば基本的に病院にいく必要はありません。しかし、まれに髄膜炎や脳炎など中枢神経系の合併症などが起こる場合があります。ご両親がお子様の経過観察をしっかりと行い、発熱が2日以上続いたり、嘔吐したり、視線が合わないことがある、呼びかけに応じない、呼吸が速い、息苦しそう、水分が取れずにおしっこがでない、ぐったりした、などの症状がみられた場合は、すぐに医療機関を受診してください。

Q2: 手足口病の対症療法とはどのような治療でしょうか?

回答: 対処療法とは症状の軽減と快適さの提供を目的とした治療です。発熱が高い場合、解熱剤(例: アセトアミノフェンまたはイブプロフェン)を適切に使用して発熱を下げます。ただし、幼児(5歳未満)への使用は医師の指導に従って投与してください。皮膚のかゆみには、抗ヒスタミン薬を使います。かゆみの症状を緩和させることができます。

Q3: 自宅療養する場合にはどうしたら良いですか?

回答: 発熱の管理、水分補給、十分な休息、それから感染予防が大切です。潜伏期間は3~5日、発熱は感染者の1/3で発生しますが38度以上の高熱が続くことは通常はありません。基本的には数日間で治る病気です。家庭内で大人に感染することがありますので気を付けて看病してください。

Q4: 手足口病の感染経路を教えてください。

回答: 手足口病の感染経路は飛沫感染(咳やくしゃみで飛び散るしぶきを吸い込んで感染すること)、接触感染(唾液や排泄物など病原体に汚染されたものに触ることによって感染すること)、糞口感染(便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染すること)です。看病する大人は子供の排泄物はウイルスであると認識して取り扱うたびに手洗い手消毒をすることが大事です。排泄物を触った手でドアノブやエレベーターのボタンに触れたならば、そこから感染が広がります。

Q5: ステロイドや他のかゆみ止めを使ってもいいですか?

回答: 抗ヒスタミン薬以外は効果が期待できません。ステロイドは意味がありません。

Q6: 手足口病の予防接種はありますか?

回答:はい、タイ・バンコクにはあります。日本では未承認(厚生労働省2023年11月15日現在)のワクチンになります。EntroVac(Inactivated enterovirus type 71 (human diploid cell) vaccine.)このワクチンは、エンテロウイルス71型に対する免疫を誘導し、手足口病を予防します。

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